「あなたは幽霊を信じますか?」
そんなアンケートを何度かおこなったことがあります。結果は、全体の半数近くが信じる側にいました。順番をいえばAB型、B型、A型の順で、O型の信じる解答はダントツに少なかったのです。はて、なぜO型は、信じない人がそんなに多いのかなと、よくよく内容を見てみたところ、
「実際に自分の目で見れば信じる」
という人たちが、かなり多いことも分かりました。
これは、O型の現実性を裏付けるものかもしれません。幽霊なんて非科学的だとか、オカルトだとか、世間一般の考え方がある中、O型は、それに従う思考性を持ち合わせています。しかし一方で、自分の手で触れるもの、目で見て確認できるものを、まず信じるということなのです。
そもそも、他の血液型も含めて「信じない!」と答えた人たちは、”幽霊”などという、得体の知れないものは、あったとしても「信じたくない」という、怖れの感情が深層心理にありそうです。それでも、自分で確認してしまったら信じざるを得ないから受け入れるよ、というところがO型的な現実性であり、ある面の潔さとも言えそうです。
O型の現実性はかなり早い時期から育つようで、ある時、保育園児たちに、お店屋さん作りをしてもらいました。何屋さんにしようか、どんな物を置こうか、お店には何が必要かと、子どもたちが全部考えて手作りしたのですが、何と面白いことに、O型のグループが最初に取り組んだのはお金作りでした。O型の子たちは四角く切った画用紙に、1000000…と、それはもう、天文学的な数字を書くことに熱心になりました。
「あらほんと、お金が無くてはお店が始まらないものね」
と、保母さんたち大人は感心しながら大笑いです。
話しは戻って、この幽霊についてのO型のアンケート結果、実はもう一つ面白い事実がありました。小学校低学年の子どもたちを対象に、同じ質問をしたことがあるのです。するとどうでしょう!O型の子の"信じる”という回答率が一番多い結果になったのです。
これって何だか、サンタクロースを子どもの頃は信じていたけど、大きくなるにつれ、信じなくなるのとちょっと似ていませんか?
近所に住んでいる5才のO型女の子と、最近親しくなったのですが、ある日お母さんと新しい自転車を練習しているのを見かけました。
「かわいい自転車だね」
と私が言うと、お母さんがつい口を滑らして
「パパが…」と言いかけ…、慌てて
「サンタクロースさんにプレゼントしてもらったんだよね」
と訂正しました。
すると彼女、フフッと笑いながら、
「ママったら、今ヘンなこと言ったでしょ?サンタクロースさんがくれたんでしょ」
と、まるでモノ事が判っている、大人の口ぶりです。
O型は、現実性の一方で、夢やロマンも持ち合わせているのですが、サンタクロースの場合は信じた方が良さそうだけど、幽霊の場合は信じない方が良さそうだというところでしょうか。現実とロマンをうまく使い分けるその賢さは、なかなかのものです。
日常でO型と接していても、あるいは会議などで意見を聞いても、O型の現実に即した行動と判断には、そういった面から遠ざかりやすいAB型の私としては、とにかく感心するばかりなのです。