血液型のイメージが、みんなの中に出来上がってくると、「×型になりたい」とか、「△型が羨ましい」とか、いろいろ思うようになるようです。そんな時、決まって人気があるのはO型さん。
ある結婚情報サイトに原稿を頼まれたとき、「結婚したい、恋人にしたい血液型は何型ですか?」というアンケートをとってくれたのですが、男女ともにどの血液型も、一番人気が高かったのは、やはりO型でした。
O型人気の秘密とは、いったいどこにあるのでしょう?表面的なところをあげるなら、大らかなところとか、素直なところとか、人の好さとか…。O型には、そんなイメージがありますね。なのでどこか、「いいヤツ~」と感じることが多くて、誰にでも好印象を与えているのだと思います。
ここで、もう少し、O型人気の秘密を深堀してみようと思います。結論からいってしまいますと…。まあ、私の私見かもしれませんが、それは、『活力』ではないか、と思っているのです。O型は、その遺伝子的な構造から考えても、生命の元、つまり根源的なパワーを保持しているように思うのです。
我々人間は、脳が発達したせいで、「なぜ…何のために生きるのか?」みたいな、ややこしい事を考えるようになってしまったわけですが、そもそもそれ以前に、地上のあらゆる生命体は、"生きるために生まれてきた"わけであります。ですから、生きる限りは、力強く生命を維持したい!という前向きな欲求が、自然と備わっているはずです。
もちろんそれは、どの血液型にも共通のことではありますが、中でもO型は、それを素直に持っていて、またそれを素直な形で表現できるのです。
ここで遺伝子構造の面倒なことを説明するつもりはないのですが、簡単にいうと、他の血液型は良くも悪くも、細胞に余分なものがくっついているわけで、それがA型物質だとかB型物質だとかの、他とは異なる役割となっているのです。ところがO型の場合は、その余分なものが無くて、とてもシンプルなのです。それが結局、生命体としての自然な『活力』として発現され、周囲に、とても良い影響を与えているのではないかと、考えているのです。
そういうと、「それって、原始的ってこと?」とか、「どうせ単細胞ですよ!」とか、ムッとしてしまうO型さんがたまにいるのだけど、まったくそんな話ではありません。余分なもの”が無い! …つまり、それが"王道"というものですよね。
たとえば、O型の存在しないグループがあったとします。それはそれで上手くやっていけるのですが、どこかパワー不足になるのです。ところがそこに、ひとりでもO型が加わると、にわかに全体がいきいきとして、活気あるグループになるのです。
ある企画会社は全社員A型でした。仕事はいつも予定通りに進み、争い事もなく、非常に上手くまとまっていたそうです。でも時々、息が詰まりそうで、窮屈に感じることがあるのだとか。そんな時、契約先のO型カメラマンが出向でやってきたりすると、みるみる、"場"の空気が変わるのだそうで、それだけでなく、ふと、いいアイディアが浮かんだりすることもあるのだそうです。
そのO型カメラマンさんのことは、私も知っていたのですが、特にお笑いキャラというわけでもなく、とても大人しい男性なのです。そのO型の彼は、特別に何もしなくても、そこに居るだけで、彼らに何らかの活力を与えているのではないでしょうか。
それからこんな事実もあります。小説家や脚本家などに、そもそもO型は多いのですが、中でも、ドラマ化されたり映画化されたりなど、大衆的なヒットを生む作家さんは、O型が多いのです。
O型は、人々の心をつかむのが上手いのです。人間は、何に感動し、何につき動かされるか、という根幹の部分を、ちゃんと心得ているからなんだと、私は思っているのです。
こうしたことを見ても、O型が、いかに生命活動の「基本のキ」を、純粋に保持しているかという、証じゃないかと思うわけです。
良く知るタレントさんを挙げてみましょう。ビートたけしさん、タモリさん、和田アキ子さん、所ジョージさん…。みなさん大御所ですが、いずれも長い間、テレビ界の顔となってきた方々です。
そんなわけで、O型さんといると、何かしらポジティブなものを与えてくれそうな、そんなところを、多くの人が感じ取っており、O型人気は不動のものとなっているのではないでしょうか。
しかしここ最近、社会のムードは停滞するばかり…。そのせいか、さすがのO型さんも、少々しぼんじゃってるんじゃない?と思うところがあります。O型さんたちの本来の力を知っている私としては、何とかO型さんたちに立ち上がって欲しいと願ってます。