
「あばたもえくぼ」なんて諺がありますが、人の好みは実にいろいろで、好きになってしまうと、多少の欠点などそっちのけになるというものです。それに、いろいろ居て、いろいろ好みが違うからこそ、誰にでも恋のチャンスがあるわけで、世の中って、うまく出来ているものなんですよね。そして血液型によっても、ユニークな傾向があるのです。
ある日、私のO型友人が、こんなことを言いました。
「あたし、ぜ~んぜん、面食いじゃないの。ハゲとかデブ(不適切な言葉でスミマセンが発言をそのまま書かせていただきます。)とか、結構タイプよ!」
(ほう…、彼女自身は、なかなかの美人さんなんですけどねえ。)
そして、「だから、ライバルが少ないのよ~」と、豪快に笑いながら話を続けます。
「だって、それの方が浮気される心配も少ないじゃない?もしもすごくハンサムな男だったら、毎日、毎日、どこで何やってるんだろうって気になって、あたし、気が狂うわ~」
(なるほど、そういうことでしたか!)
私は、いたく感心しました。O型は、たしかに独占欲が強い傾向にあるのですが、彼女は自分のそんな性質を、よ~く知っていたんですね。以前、「嫉妬は愛の証ですか?」というアンケートを取ったことがありますが、「Yes」と答えたO型は、8割にもなりました。
O型は、感情や欲望を人間の自然性として素直に受け入れているのだと思います。だからこそ、彼女のように前向きな対処法を実践するのでしょう。他のタイプは、彼女のようにストレートには、なかなか考えられません。言い訳したり、相手のせいにしたり、理屈をつけたり、何かとややこしくして「嫉妬」という存在を覆い隠してしまうのです。O型が現実に対してパワフルに対応するのに優れるのは、こうした感情や思考を、まことにシンプルにとらえられるからではないでしょうか。
ただし、「実」をとるのがO型女性、中味には結構厳しいのです。私が知る限り、彼女がお付き合いした男性の面々は、イケメンとは言い難くても優秀なビジネスマンばかりでした。たとえば、才能もなく、頼りにもならず、稼ぎも悪い、などということになれば、見切りをつけた途端に「バッサリ!」縁を切られてしまうかもしれません。
それで私は、もうひとりの、別のO型友人のことを思い出しました。彼女は、前出の友人とは違って面食いらしく、結婚した男性もなかなかのハンサムで、明らかにモテそうなタイプでした。その上こちらのイケメン彼は、仕事もデキて稼ぎも良いという、何拍子もそろったツワモノだったのです。ところがその後、どうなったかというと…。彼のちょっとした浮気が原因で、結局、別れてしまったのです。
周りの私たちは他人事なので、
「浮気ぐらいよかったじゃない、あんなにしっかりした旦那なら、今頃は優雅に社長夫人をやっていられたのに」
と、からかいますが、
「…うん、でも、やっぱり許せなかったのよね」
と、彼女は当時を思い返しながら、きっぱり言うのでした。
女心は複雑なり。2人のO型友人のことを思いながら、なんだか、O型女性たちの心のひだが、見え隠れするのでありました。
それでもあえて結論を言うと、もしもあなたが、O型女性と結婚したいのなら!
一、容姿はそれほど気にしなくてもよろしい!
二、しかし、彼女の役に立つ存在であることをひたすらPRせよ!
三、そして“キミだけを見ている”ことを、固く約束するべし!
ということになりそうです。